手首の傷痕

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アケミは、黙って通り過ぎようとしたが 円香さんを見て、表情を変えた。 …おそらくそれは、軽蔑なような…少なくとも良いイメージではなさそうだった。 いきなり振り返り、アケミは店の外から僕に叫んだ。 「店長、また特別なの、お願いしますね!」 アケミの声に、周囲の客らが振り返り… 円香さんまでもが、アケミをポカンと見つめていた。
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