手首の傷痕

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地下鉄澄川駅から、歩いて10分もしないうちに まず相沢の住むアパートの建物が見えた。 相沢も僕と同期の自衛官だったが、部隊が違うため 今日は、通常勤務なはずだった。 …ああ、今日はヤツは家に居たんだな。 相沢の部屋の明かりがついているのが見えて 僕は、なんとなく立ち寄ってみた。 アポ無しで訪問しても、差し支えない位の仲だった。 相沢も、たまに 僕の部屋に、ビール片手に訪れたりしてた。
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