手首の傷痕

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「ホームページ見たよ、店長!」 夕方4時過ぎ…バタバタとなだれ込むように アケミを始めとする、新星学園の女子高生集団がやってきた。 「恋人は、トマトちゃん。…猫ちゃんかぁ…猫って、案外カワイイよね。」 アケミは、はしゃぎながら僕に話し掛けて来た。 …案外じゃなく、本当にカワイイんだぞ…と言いたかったが止めた。 僕は、ただ笑って頷いた。 「でも、彼女いないの意外だなー。ちょっと嬉しいかも。」 アケミは、さりげなく僕の側に寄り、軽いノリで言ってきた。
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