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給食を食べ終わった後、私は一枚の絵を持って夏輝の所に行った。
「夏輝くん、さっきはありがとう。ごめんね。」
「ううん。美波ちゃんは悪くないんだよ。」
叱られていた時の横顔が嘘みたいな、明るい笑顔を向けてくれた。
幼心に私は夏輝を好きだと思った。
これが私の初恋。
「僕も花火好き。」
「今年の夏祭り、夏輝くんの家と美波の家で行けるといいね。」
「うん。」
帰りの時間まで、二人でお絵かき帳に花火を沢山描いた。
大きな丸の花火だけじゃなく、ハートや星、食べ物の花火を沢山描いた。
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