一章【日常】

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翌日、武石は再びいつも通りの日常を過ごす。 決まった時間に起き、決まった時間で朝食、準備などを終え、決まった時間に家を出る。 そして彼が校門をくぐり下駄箱に向かっている時、何処からか声がした。 「やぁおはよう武石君」 すぐに周りを見るが、人が多過ぎて全くわからない。 不信感を抱えたまま武石は教室に入り、いつもと変わりなく過ごした。 はずだった。 いつも関わっているグループの態度が明らかにおかしかった。 あまり会話をしたくないような、少し離れて欲しいような、そんな態度だった。 相手も無視はしてくれなかったが、会話はすぐに打ち切られる。 だから武石は迷惑はかけないようにグループから離れ、河原の元に行った。 河原ならおかしな態度はとらないと期待しつつ。 「なー河原…皆の様子がおかしいんだが…何故かな?」 河原はいつも変わらない対応をしてくれたが、同時に恐怖に襲われた。 「あら…知らないの?『日常壊し』の次のターゲット、アンタだよ?」 武石の頭の中が空白になった。 よりによってターゲットになるとは思ってもいなかった。
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