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「いやいや…嘘っしょ?」
焦り。
日常壊しに狙われたという事は、この学校でどんな事よりも恐ろしいだろう。
遅からず早からず確実に『日常』は壊される。
「まーでも決まっちまったし仕方ない……んじゃないか?」
「そんな…何故…何故俺が……狙われなきゃ…!?」
武石は狙われるような理由は無いと思っていた。
うつろうつろと自分に席に戻る武石。
(待てよ?どうせ学校にいる間だけに決まっているはず…なら学校終わるまで教室に留まって、終わったら速攻で帰れば…)
という事で、武石はずーっと教室に篭った。
教室から出るというレベルではなく。
自分の机から一切離れなかった。
そんな様子を見兼ねて学級委員の『御神 翔』が話しかけた。
「大丈夫かい?ただならぬ様子だけど…」
御神の前髪はストレートパーマがかけられており、シャキッと真っすぐになって、鼻の辺りまで伸びている、目の部分にはかかっていない。
「御神さん…大丈夫ですよ…あと二時間で帰れる…」
「あー『日常壊し』ですね、あの組織、家の方にも行くみたいですね」
その言葉を聞いて武石は凍りつく。
「エッ………?何故だぁぁぁぁぁ!!」
雄叫びをあげた後、武石は机に頭を伏せた。
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