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2009年9月上旬。
ここは青嵐高校。
何の特徴も無いただの進学校。
ある点を除いて。
この学校には『日常壊し』という組織が存在する。
しかもその組織は不可解にも『日常』を壊す。
『日常』とはここでは、その人が常にやっている事や、それが無いと生きていけないようなモノを指す。
彼らは依頼を受けて行動する、『日常』を壊しに。
組織の人員は3名、男子一人女子二人。
情報収集に女子一人。
依頼主との応対に女子一人。
実際に行動する最後の男子一人。
この『日常壊し』の名を知らぬ者はいない、だが人員の名前を知ってる者はそうはいない。
名前を知らない相手にどう依頼するのか?
放課後彼らはいつも使われる事のない多目的室にいる。
場所にして校舎の最上階四階の最も端にある教室に。
不思議な事にその存在を教師達は公認し、依頼したりもしている。
『日常壊し』。
彼らは誰の依頼でも遂行する、今まで100を超す依頼の中で失敗したのは二件のみ、ほぼ確実に成功させる。
でも二度同じ相手からは依頼を受けない。
依頼の報酬、それはいつも彼らの教室に必要な物を貰っている。
彼らの目的はわからない。
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