一章【日常】

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毎日、学校は8時30分に始まり15時30分には終わる。 朝起きて、学校に行って適当に時間を過ごし、家に帰って、適当に勉強して寝る。 こんなのを日常と言うだろう。 また、家に帰ってパソコンをつけてネットサーフィンをする。 これも日常だろう。 青嵐高校二年五組『武石 光人』。 彼は至って普通の男子高校生。 成績も普通、スポーツも普通、体型も普通、特徴といえば天然パーマで全体的にオールバック気味な髪とうねった前髪くらいか。 彼の『日常』は何もないただ普通の日常を過ごす事。 これまた特徴がない。 彼の通う高校も普通の進学校なのだが、普通では無い点がある。 それが『日常壊し』と言う組織が存在するという点。 なんでも他人の『日常』を壊して回るんだとか。 誰からかの依頼で行動し、確実に壊して帰るんだそうな。 過去100を超える依頼で失敗したのが二件という。 凄いのが名前が割れていない事、組織の名前と依頼主との応対をする『宮路 凛』という女子の名しかわからない。 ちなみに宮路 凛というのは、校内の上位に入るくらい人気な女子なんだとか。 そしてその組織はいつも放課後、使われていない多目的室にいて、いつでも依頼の受付をしているらしい。
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