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怒る!!
「奴等は一体何がしたいんだろ?」 再び集まった仲間達にウルスが言うとディアナがやって来た。
「そんなに考え込まないで、SHADOWのことはギルドに任せればいいんじゃない?」
ニコリと笑ってディアナはアプトノスのサイコロステーキをウルス達の席に置いて再びカウンターへと戻った。
「忙しそうでござるな……ディアナ殿も。」
豪槍将軍こと、テツがステーキを頬張り呑気に呟いた。
「テツさんは呑気だなぁ~……」
ウルスが言うとテツは腕を組み、大きく頷いた。
「我々だけでどうにかできる問題でも無いでござるよ………その件はギルドに任せれば良いでござる。」
テツに続いて水を飲んでいたレイドが言った。
「そうそう!それより早く次のクエスト受けようぜ?オレ達の仕事はソレなんだからよ!」
こうしてウルス達は狩り場へと向かうのだった……………リオレウス、リオレイアの巣という名の狩り場へ。
「な、なんだよ……これ……」
森丘へやってきたウルス達は唖然として目の前の光景に目を疑った。
「大人子供関係無しに殺られてる。」
血まみれになっているアプトノスを見てレイドが言った。
「こっちの死体はもはや原形が掴めないでござる……おそらく、ハンマーでござろう……見る限りではどの死体にも剥ぎ取った後は無いでござるな。………となると、これは紛れもなく、殺戮!!」
テツがそう言うとウルスは走り出した。
「お、おい!ウルス!?」
ウルスの後に続いてレイドとテツも走り出した。
「奴等だ!SHADOWの連中が近くにいる筈だ!!こんな事をするのは奴等しかいない!とりあえず“エリア5”へ行ってみよう!奴等の目的もオレ達と同じならきっとそこにいる筈だ!」
既に血まみれになっているランポスの山を走り抜け、“エリア4”へ辿り着いた。
「さっきのランポスの死体の山もSHADOWの仕業だろうな……ふざけたマネしやがって!!」ウルスの顔が強張っている。それは押さえ切れない怒りと残虐さを見せびらかす者達への恐怖心を意味していた。
その時だった!
ドォォォォン!!銃声がエリア5から響き渡った!
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