轟竜

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轟竜

轟竜“ティガレックス”。飛竜の始まりとも噂される言わば飛竜達の先祖。この飛竜にウルス達は挑もうとしていた。依頼主はウルスより年下の少年で報酬金が少な過ぎる為に誰も受けなかった依頼をウルス達が受けることになった。 「今回の相手は未知の敵だ!勝てないと判断したらすぐ逃げるからな!」安請け合いをしたウルスにレイドが叱り付けるように言った。 「あぁ!わかってる!けど、依頼主のあの子の思いを無駄にしたくない!!」安請け合いをしたウルスが言うとレイドがため息をついて言った。「お前には負けるよ!」 雪山へとやって来たウルスとレイド。「なぁ、オレ達ももっと仲間をつくったほうが良くないか?」レイドが言うとウルスは納得し、頷いた。「そうだな!この狩りが終わったら探そう!」 ウルスとレイドが雪山頂上付近へ到達すると何かを発見した。 「ポポだ……」“ポポ”は寒い土地に生息する巨大な牙を持つモンスターだ。手を出さなければおとなしい生き物である。 「死んでる……。」ポポの身体には切り裂かれた後があり、何かに食べられた痕跡もあった。 二人は辺りを伺った……。 すると、 「オイ…ウルス、あれ……」 レイドの震える手が指指した先には唸り声をあげて鋭い眼光で二人を見つめる“そいつ”がいた。口のまわりには血が付いていた。おそらくポポのものだろう。「あれがティガレックス……!?」 「ギャゴォォォォ!!」 轟竜の雄叫びが雪山に響く! 「来るぞ!!」 二人は武器を構えた! 轟竜が二人の前に降り立つ! 「うおぉぉぉ!!」ウルスが剣を振る!だが轟竜は両腕と両足を使い後ろに跳び下がると着地と同時にウルスめがけて突進した! ウルスは素早く剣を構えて守りの体勢に入った! ガギャン!! ウルスの盾となったドラゴンキラーが火花を散らせ鈍い音を立て、ウルスが飛ばされた!「クソッ!!素早いな!!」 ドォン!! レイドが徹甲瑠弾を放った! 轟竜に弾が突き刺さり破裂した!だが、轟竜は怯まない! 「これならどうだぁ!!」ウルスが閃光玉を投げた!「ギャオォォン!!」眩い光に轟竜は混乱状態になった!「よし!くらえ!!」 ウルスが剣を振り下ろした! ズシャァァッ!!ウルスのドラゴンキラーが轟竜を引き裂き大量の血液が周りを赤く染めた!
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