鬼?

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鬼?

SHADOWに遭遇してから一週間が経とうとしていた。 ウルス達は一旦チームを解散し、それぞれの用を達していた。 「久しぶりだな~!!元気にしてるかな~?」 ウルスは訓練所へと足を踏み入れた。 「とりやぁぁぁァッ!!」 懐かしい声が聞こえたかと思うと突然ウルスは背中に跳び蹴りをくらった! 「いてぇ!!……クソ~油断してたぜ……こんなことをするのは一人しかいない!………あんただぁぁぁぁッ!!」 ウルスは背後に蹴りを入れた! ガッ!! だがウルスの蹴りは止められた。 「ふふふ……惜しかったなウルスよ。貴様の蹴りが来ることくらい予想済み…グフッ!!」 男が話している隙をついてウルスは男の頭に“チョップ”をくらわした。 「相変わらずですね♪……先生!」ウルスに奇襲?をかけた“クロオビシリーズ”のこの男の名は“アオオニ”。訓練所の教官を長年続けている凄腕ハンターだ。 「ウム!よく戻って来たなウルス!歓迎するぞ。」 アオオニに連れられてウルスは訓練所の中へと入って行った。 「せっかく来たんだ少し腕を試して行かないか?」 アオオニがウルスの肩を叩いた。 「そうですね!やります!……で、相手は?」 「ドドブランゴ1頭!!」 「装備は?」 「ウム!装備はそのままで構わん!……だが、」 アオオニが不敵な笑みを浮かべた。 「だ、だが?……なんですか……?」 嫌な予感を感じたウルスの顔が青ざめる。 「所持アイテムは薬草と砥石のみとする!!」 ………ウルスは呟いた。 「あぁ~。そういえばこの人“鬼”だったんだぁ~。ははは……」 この男の鬼のようなやり方に誰もが青ざめる。 ウルスは逃げ出したくなる気持ちを堪えてドドブランゴの待つ闘技場へと向かった。
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