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ハンマーLOVE‐その1‐
ウルスとレイドは集会場で食事をしていた。
「さぁ!これから狩り場へ向かうんだから、しっかり食べなくちゃな!」
ウルスはいつも以上に張り切っている。
「おいおい。行く前から張り切り過ぎじゃないか?」ウルスの張り切りぶりを見て心配そうにレイドが言った。
「大丈夫だよ!なんたって、これから狩りに行くのは“角竜、ディアブロス”だからな!」
ステーキのソースを口のまわりに付けたウルスがご機嫌に言った。
「ディアブロス討伐の前なのに笑ってられるか~?普通……」
レイドが飽きれてウルスに言うと、ウルスはニッコリと満弁の笑みを見せた。
(気持ちワリィ。)
レイドが心の中で呟いた。
その時、ウルスの後ろに伝説の龍、“ラオシャンロン”の素材を用いたハンマー、“ドラゴンブレイカー”を背負った、ゲリョス装備の男が立っていた。
「ウルス・ラグロスくんだね?」
ゲリョス装備の大柄な男がウルスに言うと、ウルスは咄嗟に男のほうを振り返った。
「そうですけど……何か?」
ウルスが男に言うと男はホッとした様子で話し始めた。
「やっぱり!小さい頃の面影があるからすぐわかったよ~!」
一体、この男は何を言っているのかウルスには理解出来なかった。
「あの……どちら様……?」
ウルスが男にたずねると、男は“カッ!カッ!カッ!”と笑った。
「まぁ、私を覚えていないのも無理はないか!キミが小さい頃に一度会った程度だもんな!」
そう言うと男は親指で自分を指して誇らしげに自己紹介をした。
「私はハンマーを愛するハンター、“ジェフティー・ガンファイン”である!“ジェフ”と呼んでくれ!そしてキミの父、ガンツ・ラグロスの一番弟子である!!」
………ウルスとレイドはただ唖然として高笑いをするジェフティーという名の男を見つめていた。
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