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―――ドキ…
「頭悪そうだから覚えてないと思ってた」
ムキィィィ!!いちいちムカつくな!
また口角をあげてニヤリとする。
だけど意地悪そうな顔の中に、優しさが混じっている気がしてなんか気持ち悪かった。
なんか調子狂う…。
―――あんまり顔みたことなかったけど、近くでみると結構………。
「んで」
え?
「いつまで俺の服掴んでんの?」
………え?
愁平が顎で指すところをみる。
私の右手はしっかり愁平の左腕の裾を握っていた。
バッと手を離す。
「すっスミマセン…」
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