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ねえ、優弥。
高1の夏。私達は付き合い始めたよね。
学校の宿泊学習で行った白木峰少年の家。
2日目のキャンプファイヤーの前であなたが私に言ったことは
今でも昨日のことのように覚えています。
とっても嬉しかったから。
私もあなたがずっと好きで。
あなたと同じ高校に行きたくて、後ろから数える方が早かった程の成績の私が、寝る間も惜しんで勉強をしていたこと
知っていましたか?
高3で進路を決めなければならないとき。
あなたが行きたい大学の側にある女子大を選んだのも。
あなたと離れたくなかったからだと気づいていましたか?
あれから8年が経ちます。
今まで一緒に過ごしたあの日々は、何だったんですか?
あの言葉は嘘だったんですか?
あなたにとっての私は………
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