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それからしばらく―――…
「ここはこう解いて……うんっ、出来たっ」
グッとガッツポーズをして、月森に解いた内容をチェックしてもらおうと向かい合わせに座る月森に声をかけようとしたが…。
「…月森くん…?」
「……………」
返答がない。
月森は本を手にしたまま、穏やかに寝息を立てていた。
あれ~、寝ちゃってるよ…。
どうしよ…起こすのも何だか悪いし、でも勉強も見てもらわないといけないし…。
どうしたものかと火原は月森を見つめた。
あ…、眠ってる時の月森くんって、普段よりもう少し年下に見えるや…。
こんなにまじまじ月森くんの顔見た事ないけど、やっぱり整った顔立ちだよね。
綺麗って言えばいいのかな?
でも今は何だか少し、可愛い……………
「……はあ!?何考えてんだよ、俺っ」
仮にも男に向かって可愛いとか、何を考えてるんだ――!
そりゃあ、確かに月森くんは綺麗だと思うけど…。
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