困った時の○○頼み

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「………」   火原は席を立つと、眠っている月森の隣へと座った。   …やっぱ、綺麗だよな…。   柚木や志水くんもそうだけど、こういうのを"美少年"とか"美青年"って言うのかな。   今度はもっと間近で月森を見つめた。   …唇の形も整ってて、柔らかそう…。   なんとなくそんな風に思っていた火原。   あ……やっぱり柔らかいや…。   ………………………。   …………………。   …………え…?   「…………っ!」   しばらく呆然としていた火原は、その場で飛び退いた。   お、俺、今…月森くんに…   火原は自らの唇を指先で押さえた。   キ、キ、キス…した…!?   なんで…!?   一体、俺は何をして…っ   火原はその場で頭を抱えて悶絶した。   「………火原先輩」   「つっ、つつつ月森くん…!?起きて…!?」   「…触れられれば、気付きますよ。俺はそこまで鈍感ではないですし」   「そ、そ、そうだよねっ、あはは…」   火原は引きつった笑顔を浮かべた。
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