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  花は枯れたんだ ほら、君いないでしょう? 涙流れたら、もう逃げられないから 陰りだした空 違うことも知ってる だって僕、瞼 閉じてたんだ 「泣く理由なんてないはずだよ。」 目を逸らせば楽だなんて思ったりして 駄々こねる子供みたい 解らないふりは続かない気もしたけど 少しくらいなら許されるでしょう 懐かしい文字に雨降ったなら ねぇ、消えそうなんだ だから、ほら―堪えながら 瞼の蓋から零れないよう、 瞼の中で君を見てるの。  
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