桜井家の人々

1/2
47人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ

桜井家の人々

ここで、少し桜井家のことをお話することにしょう。 この、桜井家の歴史は古く、安土桃山時代にさかのぼる。 そう、武士の血をひく旧家なのである。 言うならば、世が世であるならば杏は姫様ということになるのだ。 ということは、杏の勘違い人生の根源は、このいにしえの世から、始まったともいえよう。 さて、ここで桜井家の面々を紹介することにしよう。 最初に、杏の祖父 桜井梅骨から紹介することにしよう。 杏の祖父は、まぁ典型的な昔人間かつ⚡じぃさんである。 骨董品集めが趣味で怒ると、仁王のように恐ろしい💦ただ、このじぃさんにも一つだけ弱点があった。 それは、⚡じぃさんなのに⚡が怖いことであった。 この事は、追々、先で語ることとなる。 次に、杏の父、桜井宏明は、なんか一言で言うとガッツの固まりみたいな人物である。 とりわけ、取り柄はなけど―。顔は男前なのに女遊びはしないし、酒も弱い、しいて言えば唯一の趣味がパチンコってことである。 そして、祖母、桜井郁子は、とにかく大人しい人で、造り酒屋から祖父のところへ嫁にきたわけ、背が高く、祖父とは、のみの夫婦である。 杏の母、桜井清子は、三世代家族の肝っ玉かぁさんで、怒ると💢 恐ろしくヤクザと化す それから、杏の兄妹は、兄、桜井量は、杏より二つ上で、優しいけど気弱なひとで、顔は超ハンサムであった。 妹、桜井あやは、杏より三つしたであった。穏やかで、穏和な性格であったが、杏とけんかとなると、マシンガントークにより杏を撃沈するのである。 最後に、桜井杏の紹介するこにしよう。 杏は、桜井家の長女であり、兄妹の真ん中であった。 口数が少なく、小心者な杏であったがー。 気性は、あのじぃさんと似てるのか、ケンカとなるとやられたら三倍に返しにして返すことがモットーだった。 しかし、母から、お使いを頼まれると、人と話すのが苦手な杏は、とたんにノミの心臓となり・・・・。 いつも、妹のあやを呼びつけ―。 『あや、10円やるけんお使いいってきてや』というのである。 というのも、杏は人と話すとなると、緊張のあまり、言葉に、主語かなく、必ず何か話そうとすると、母親に一字一句言葉をなおされるのが嫌で、話すことがコンプレックスとなってしまったー。 しかし、立ち直りは、早く、めでたい性格だった。なんせ産まれたときから天然ですから―。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!