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少年期(少女編)
19××年、春―。
杏は、ピカピカの一年生になった。
これから、新たな学校生活が、杏のこころをワクワクさせていた。
『いってきま~す。』
『忘れ物はなーい。
いってらしゃーい‼
あっ💦杏‼あんたスリッパはいていって、どーすんね。』
『あっ‼まちがえた‼』
毎日、てな具合であった。
杏は、毎日が楽しくてたまらなかった。学校のみちのりは、遠かったけど、その間友達と遊びながら登校するのが好きだった。
なぜなら、その道沿いには、田んぼや小川があり、杏の大好きな〓やいろんな生物がいるから、杏にとっては、楽園なのである。
するとー。
杏は、田んぼの中で、チョロチョロ走るものを見つけるや否や―。カバンからビニールの袋を取りだし走り出した。
それに続いて、杏の友達も走り出す!
『ヒロくんは右、陽子ちゃんは、左からいって!みっこちゃんは前!よっくんは後ろ!』
杏の支持で、その方向で待機する。するとー。
『捕まえた‼』
杏は、もぐらを捕まえたのである。高々ともぐらの入った袋を掲げると、皆がかけよってきた。
『やったな、杏』
『うん、みんなのおかげだよ』
『杏‼遅くなるよ。』
杏と杏の友達は、ノブちゃんの声に、はたと我にかえり、学校へいそいだ。
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