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「新学期が始まってからまだ一ヶ月だけど、他にも助けてもらっている人達がいるかもしれないしさ」
「許可もらわないと…」
「だったら、行動あるのみ。今日中に調べなくちゃ!」
「うん!」
こんな話しが進んでいるとはかけらほども知らない遼はというと…。
「ヘックション!」
「風邪か?」
軽く身震いをする遼を不思議な目で荒は見つめた。
「いや、それとは違う。ここ最近、か変な視線を感じる」
「この一ヶ月でかなり暴れたからな」
「まさか首席を筆頭に潰されるとは、誰も思わないだろうからな」
武の言葉に昴は重ねるように言った。
「元はといえばあの生徒会が悪い。入学早々、仕事をやらせるな」
「入らない代わりに手伝えだからな。暴れるだけでいいから俺はストレス発散だけど」
(体力馬鹿だから)
昴の言葉に三人は同じ事を思い、遼はため息をついた。
「遼、今日も雷は寝坊か?」
「ああ、頼まれていないから起こさなかった」
「遅刻決定。今日の留守番はあいつ」
「まあ、いいけど」
噂の種になりかけている五人は、学校のアイドル的存在になる日はそんなに遠くなかったのだった。
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