流石の僕もこんな超展開を黙認するほどできた人間じゃないね。

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さて、これからどうしようか。喧ましい鐘の音が止むまでにはまだ少し時間がある。 一瞬だけ考え、次の行動を確定して忍び足を敢行。玄関は避けて裏口から外出を試みる。 何も盗みをするわけじゃあない。自宅に盗難する価値のあるものが無いに等しい上、そもそも自宅から物を盗む必要なんてまったくないからね。 そう、今日から正月。ってことは三箇日にやっておくべきことがあるわけだ。 答えをいってしまおう。じらしても仕方ないしね。 ずばり、初詣だ! 無駄に改行までしてしょぼいこと言い出したなとか思ってるんだろうけど、突っ込みなら生憎受け付けない。きりがないから。 ハンガーにかけてある自分のコートを羽織り、いざ極寒の外へ。 一秒も経たずに後悔した。なにこれ寒っ!実際は五度くらいあるんだろうけど僕の皮膚が感じた体感温度ってやつはマイナスに達してるんじゃないかと訴えてきたほどだ。勘弁してほしい。 だが、こんなことで諦める僕ではない! 例えあだ名の一つにヘタレがはいってるとしても!!
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