流石の僕もこんな超展開を黙認するほどできた人間じゃないね。

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……。なにかなその痛い子を見るような視線は。 キモイとか言うなっ! オタクだろうがなんだろうが趣味は人それぞれだろっ!! ギャルゲェやってますよっ! 悪いかっ!! え? エロゲ? や、それは流石に……。変なところで真面目なんだよね、僕。 さあ帰ろう。これ以上外にいる必要もないし、いい加減寒さが辛い。厳しい。酷い。 寺の時同様元来た道を引き返そうと本殿に背を向けたところで。 ところどころ色の剥げた鳥居の下に、巫女装束の少女がいるのが目にはいった。 いつの間にそこにいたのか全く気付けなかった。みた感じ僕とそう年齢の変わらなそうな顔立ちの巫女さんは、ヤマユリのような白い肌と、深海のような深い蒼の双眸。そして何より目を引く瞳と同色の、地面に着くのではと懸念されるほどに長い髪を持っていた。
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