「耳」

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貴方は「空耳」って経験ありますか? まぁ、大抵の人はあるでしょう。 空耳って何処から聞こえるんでしょうね? 例えば、外を散歩していたら後ろから呼びとめられた。 でも振り返ると誰もいない。 「空耳かな……」 本当にそうでしょうか? ほとんどの人は「空耳だ」「気のせい」だとしてすぐに忘れてしまうでしょう。 本当に気のせいでしたか? 何故「空耳」だと思ってしまったんですか? ちゃんと聞こえたのに。 だから振り返ったんでしょう? そこに「呼びとめた人」が居なかったから? だから気のせい? それは、あなたが「予測していた相手」が居なかっただけではありませんか? 話しかけてきた存在が「人」だとはかぎりませんよ? その声は別の空間から貴方を誘う呼び声だったのかもしれません。 貴方を招かんとする別世界の住人たち…… それらは貴方が「予測していない相手」でしょう。 そのため貴方は「空耳」だと判断し、気にしなかったのかもしれない。 貴方の「耳」は真実の声を聞いています。 しかしその声を判断するのは貴方です。 貴方が判断を誤ればその声は「空耳」となってしまうのです。 自分の耳を自覚すれば正しい判断ができるでしょう。 振り返った時相手を見い出せるでしょう。 振り返った先にあるのはいつもの現実? はたまた別の異世界? 貴方を呼びとめた声は何処から聞こえましたか? 判断するのは貴方なのです。 もし何かに呼びとめられる事があったら思い出して下さい。 そして其処にいるものを見極めてみて下さい。 予測と違った、変わった相手が笑いかけているかもしれません……
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