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「なんだと……」
アクセルの行動に下っ端の男たちは驚愕した。
「こいつ……なんで急に……!?」
「ウォォォ!!」
アクセルは、次の男の目の前に移動していた。
「なめんなよ小僧!!」
男はアクセルに向かって拳を打ち込んだ。しかし、アクセルはその拳をかわし、さらにその勢いを利用して男を投げ飛ばした。脳天から地面に叩きつけられた男はぐったりと倒れ込んだ。
「な……なんなんだよ、こいつ……」
突然、圧倒的な力を見せたアクセルに下っ端達は完全に怯えていた。
「おい、てめぇら!! まさかビビってるんじゃねぇだろうな!!」
リーダー格の男から檄が飛ぶ。
「……!! くそっ!! みんな一斉にかかれ!!」
下っ端達は一斉にアクセルに向かって突っ込んで行く。
「ウォォ!!」
アクセルは先程の棒を拾いあげ、猛スピードで下っ端達を迎え撃った。
一瞬だった。アクセルが振るった棒の軌道は確実に下っ端達を捉え、一撃で再起不能に追い込んだ。
「ぐはあっ……」
「ぐうぅぅ…」
下っ端達は地べたに這いつくばり唸り声をあげていた。
「ちっ……役立たず共が」
リーダー格の男はアクセルに向かってゆっくりと歩き出した。
「待ちなさいよ!! あなたの相手は私じゃないの!?」
ルナが男を呼び止めた。
「待ってろ……あのガキの次はあんただ……姫さんよ」
「……っつ!?」
「おい糞ガキ!!」
男の声にアクセルは振り返った。
「次はオレが相手してやる、来いよ」
男は手のひらを2、3度自分の方に軽く曲げ、アクセルを挑発した。
「グァアァァ!!」
アクセルはその挑発に乗り、男へと突っ込んで行った。
「我を失ったせいで、隠してたもんを解き放ったってか?だが自我のない力程、脆いもんはないぜ」
男はアクセルに向けて、2本のナイフを放った。
アクセルはナイフに気づくと、立ち止まり、棒でナイフを叩き落とした。
「我を忘れてるにしちゃ、中々の判断だ」
男は一瞬のうちにアクセルの上空へ跳び上がっていた。
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