詩集

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1人の少年が家に帰る途中 普段は、降りない駅で下車をして空を見た その日は、あいにくの天気で鉛色の雲 小雨が降るあいにくの空模様 少年は、学校の部活で活躍していたが 何らかの理由で 思うような成績が望めず 急に泣き出してしまう すると どこからか声がする 周りを見てごらん 辛いのは君だけじゃないんだよ 中には、もっと辛い体験をしている人だっているんだよ 元気を出して頑張りなさい 元気を出さないと 今から雨の神様に頼んで大粒の雨と降らせちゃうぞ それでもいい? と少年に聴いた すると少年は元気よく こう言った ありがとう お陰で元気が出ました 今度は、諦めたらその時点で試合終了だと思って頑張ります だから 雨の神様には、大粒の雨を降らせないように伝えて下さい すると 今まで鉛色だった空が急に青空に替わり 澄みきった青空を見た少年は、希望に満ち溢れた顔をして次発列車に乗り家路へと向かう
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