34人が本棚に入れています
本棚に追加
月が廃墟を照らしている。そして廃墟の中には二つの影と幾百もの光り輝く光球を湛えた三メートルほどの巨大な砂時計があった。 影の一つが口を開いた。
「これでやっとアイツラに復讐できるって気がする・・・俺、今そんな顔してるだろ?」
その言葉反応するかのように、下に沈みきっていた光球がゆっくりと砂時計の中を上昇し始めた。
「待ってろよ、野上良太郎・・・。今度こそお前を倒して時間を入れてやる!!」
悪意にぎらつく目で先程の影、カイが言った。
最初のコメントを投稿しよう!