beautiful tear

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「写真部ねぇ…」 俺は見えない掲示板に目を向ける。 …何か引っかかる気がするが思い出せない。 何だっけなぁ…と俺が首を傾げていると先程話しかけたソイツがおずおずと聞いてきた。 「…あの、もしかして写真のモデルって君?」 「モデル?」 俺は首を傾げたままソイツに視線を向けた。 「いや、何かよく似てるから…」 ソイツは「間違いかなぁ」と掲示板に向き直る。 …モデルなんてした覚えがないんだが。 俺はとりあえずその写真を見るべく前に出ようとしたその時、誰かに肩を捕まれた。 「何だよ…」 振り返ればそこには満面の笑みをした谷口の姿。 …ああぁぁぁあッ!! なんでコイツの事すっかり忘れてんだ俺ッ!! 「久しぶりだねぇ」 「た…谷口…」 「谷口・せ・ん・ぱ・いね」 「谷口先輩…」 俺は顔が引きつらせながら彼女を見た。 「ほ…ほんとに出したのか…アレ」 「そうよ。おかげで五連続優勝達成。鼻が高いわ~」 「…ッ!!」 カッカッカと笑う彼女に俺は野次馬を退かして掲示板へと向かった。
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