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そして冒頭に至る。
アリスは木陰に腰を下ろすと
そのまま木に寄り掛かって
ウトウトとし始めた。
まさにその時。
「急がなきゃ!急がなくちゃ!」
人の声にアリスはバチッと
目を開く。
屋敷の者に見付かれば、また
嫌いな勉強をさせられる!
しかしいくら辺りを見渡しても、
人っ子一人いやしない。
―――空耳か…?
アリスは首を傾げ、キョロキョロと
再度辺りを見回してみる。
そして見付けた。
白ウサギ。
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