縦穴

4/7
前へ
/21ページ
次へ
そして冒頭に至る。 アリスは木陰に腰を下ろすと そのまま木に寄り掛かって ウトウトとし始めた。 まさにその時。 「急がなきゃ!急がなくちゃ!」 人の声にアリスはバチッと 目を開く。 屋敷の者に見付かれば、また 嫌いな勉強をさせられる! しかしいくら辺りを見渡しても、 人っ子一人いやしない。 ―――空耳か…? アリスは首を傾げ、キョロキョロと 再度辺りを見回してみる。 そして見付けた。 白ウサギ。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

164人が本棚に入れています
本棚に追加