―第2章―

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アナタを思えば思うほど どんどん胸が締め付けられる。 つまらない学校も アナタと会えるただ一つの場所だから でも私の気持ちも知らないで 私に向かって『おはよう。』と太陽みたいな笑顔を見せる。 それが悔しくて 『スキじゃないなら笑顔なんか見せないで。』と何度も何度も思ったよ。 卒業式のあの日 メアドを交換したけど怒ったみたいな顔をしちゃった… ゴメンね。本当は、すっごく嬉しかったんだ。 『バイバイ』と言われて もう二度と会えないと思った。でも… 入学式のあの日 いないはずのアナタがいた。 涙が出そうになったんだよ。 入学式が終わって 私に近付いて来るアナタから逃げようとしたね。 あの時 私の腕を掴んでくれなかったら この先、生きて行けなかったかもしれないんだ。 ありがとう。 『スキだった。ずっと。』 その言葉を聞いた時 最初は理解できなかったんだ。でも キスされた途端に あぁ私って愛されてるんだ。って思ったんだよ。
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