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結局実らなかった私の恋。
でも自分の気持ちをちゃんと伝えられた。
怖かったけど…ちゃんと…チャント……。
「けど頭来んねその男?彼女居るんだったら、最初っからハッキリそういうオーラ出しとけっつーの!」
「そんなオーラあんのゆのんちゃん?」
「あるわよゆきちゃん!つかなんで海?」
私の失恋を癒すために集まった浜辺。
気は利かないけどトビキリあったかい仲間と真夏の浜辺で花火大会。
「バッカだナァゆのんちゃんは?『失恋=海』って、昔っから鉄板でしょ?」
「バカ…?ゆきちゃんアンタ今ウチにバカっつった?」
「言ったよ!それもかなりデカい声で?」
ゆのんちゃんは花火をゆきちゃんに向け火を点けようとしてる。
「ちょ…!?花火人に向けたら危ないって!?」
「人にでしょ…。もはやグループのリーダーをバカ呼ばわりするアナタは人じゃないからゆきちゃん…」
《シュポ!シュポポッ!!》
「危な!マジヤメなってゆのんちゃん!?危な……キャッ!!」
花火を避けたゆきちゃんが、砂浜に足を取られて海に頭から突っ込んだ。
「ギャハハハ!天罰だ天罰だァーッ!!」
「やったわネェ…メッチャ濡れたじゃんかゆのんちゃん……風邪ひいたらどうすんのよ!」
「大丈夫大丈夫!ゆきちゃん、アンタはアホだから!」
ずぶ濡れのまま海ではしゃいでる、ゆのんちゃんとゆきちゃん。
私の背中を押してくれる優しい仲間。
『好き』だなんて言葉が言えたのも、この二人のおかげ?……かもね!
「私もやるなのなー!」
キラキラの海に私も入った。
ゆきちゃんは笑って、ゆのんちゃんは一言こう言った。
「ネェメルちゃん…アナタもバカ?」
「ハイッ!小鳥遊メルは超おバカ屋さんですッ!そして二人が超~大好きまるです!」
私達の失恋の癒し方。
慰めあうより…やっぱバカ騒ぎでしょ!
だって私らずっとニコステの仲間だモン!
【完】
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