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二人に会うにはこのゲームをクリアしなきゃならない。わかってるけど、それと同じだけ一人でクリアしなきゃいけないとも思うのだ。
……でも、その意思がすでに折れかかっているのもまた事実で。
だから、思う。
一度決めた事を曲げるのは嫌だけど、やっぱり私一人じゃすぐに折れちゃうから。
(精一杯がんばって調べて、知恵熱が出るくらい推理して、それでも心が折れちゃいそうだったら、この携帯を使おう)
ただし、謎の真相を訊くんじゃなく、
心を……絶対に勝つぞという意志を保つために、電話をかけよう。
同時にもう気持ちを曲げないと決意する。
「……よしっ」
また元気が出てきた。
顔を上げて前を見る事ができた。
再び目の前に広がる、謎多き廊下。
相変わらずわけのわからない謎の結晶に、私はうんざりしてしまう。
でも、俯きはしない。
目の前のものが謎である以上、そこには確かに綻びがある。
つまりヒントは、必ずどこかにあるという事だ。
それだけわかれば、がんばれる。
真相という名の光は見えないけど、希望という光は私を照らしてくれているから。
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