そして、誰がいなくなった?

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雨さえ避けて通るという悪魔の館、『紅魔館』 ここには、この館の主人である『レミリア・スカーレット』とそれに仕えるメイド長『十六夜咲夜』、この館唯一の大図書館に住む『パチュリー・ノーレッジ』、その他メイド達が多数住んでいた レミリアには妹がいた。この館の地下牢に幽閉されている『フランドール・スカーレット』だ。 彼女は生まれつき情緒不安定で、自らの力の制御が出来ない為、レミリアの手によって地下に閉じ込められた… 「もう壊れちゃった…。ねぇ、今度はお姉様がフランと遊んで♪」 フランドール・スカーレットは赤く濡れた壊れたオモチャを床に放り投げ、姉にせがむ。 血の臭いが鼻をつく。辺りは見渡す限り、死体、死体、死体。 「フランっ!もういい加減にしなさい!遊びはもう終わりよ!」 レミリアは背丈をゆうに超える槍を構える。 事の始まりは1時間前… フランは時々、癇癪を起こし、メイド達を度々困らせていた。 フランは495年以上生きてる吸血鬼だが、見た目は幼い少女 そして、その見た目通りの幼い性格。わがままで、姉のレミリアにいつも甘える
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