始まり

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入学当日、 雪路さんに車でおくってもらって、 桜舞い散る学校の校門で深呼吸をした。 ここでも多分空気扱い、 嫌ならすぐに保健室に... 「あ、花吹雪さん!こっちこっち♪」 あ,,,この人、 私の担任になる朔野 黄奈理(サクヤキナリ)先生だ。 この前入学手続きとかで会ったんだよね、 優しそうだけど、悪い生徒はとことん叱るんだ。(実はその場面を見たりした) 『すみません、ここまで来ていただいて。』ぺこりとお辞儀をすると、「良いの良いの♪私に遠慮は無用よ!担任なんだから!さ、行きましょう♪」私の手をひき教室まで連れて行く。 そして2年B組と書かれた教室にたどり着いた。 すると、 教室から一人の女の子が小走りで出てきた。 一瞬小学生かと見間違えるほど小柄で可愛い子だ。 先生と私にばったりと会うと、「あ♪おはようでちゅ♪♪」元気な声でニコニコと微笑みながら挨拶、かっ…可愛い…!! 「おはよう♪ほら姫ちゃん、転校生の愛花ちゃんに挨拶は??」先生に言われて直ぐ様「はじめまちて、横谷姫(ヨコタニヒメ)でちゅ、よろしくお願いしまちゅ♪」ぺこりとお辞儀をし、ニコニコと微笑みかけられた、あまりの可愛さに呆気に取られ、私は小動物を見ているかのように微笑ましくなった。 『おっ…おはようございます…♪』挨拶をしたが、心の底では頭を撫でてしまいたかった。 「せんせぇ、暖乃ちゃんのところに行って来まちゅ♪」 ん?暖乃ちゃんて誰だろう??姫ちゃんになつかれてるとか?? 「分かったわ♪行ってらっしゃい♪気をつけるのよ??」「はーい♪」先生はいつもの事と姫ちゃんを見送り、バイバイをすると、姫ちゃんもお返しに後ろ歩きで大きくバイバイをし、また小走りで去って行った。 「じゃ、行きましょうか♪」先生はそう言い、教室のドアを開けた。
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