第一取引

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「いいから、寄越せ。」 少し怒り気味に言う。 「分かったって、起きてるかい?」 断固無視。 あいつはへらへら笑いながら、懐から長方形の箱を取り出す。 「これだろ?」 間違いなく俺の頼んだ品だった。 「ああ、貰おう。」 あいつはまだへらへら笑いながら俺の手に箱を差し出した。 「ちゃんと使用方法守れよ起きてるかい?」 台無しである。 「またのご利用を。」 あいつは窓から去っていった。 起きてるかい?と言う言葉がまだ俺の耳に木霊している。
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