はじめ

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儀式めいたそれはどこか夢の世界のようで。 手持ち無沙汰に黒いスカートの裾を引っ張る。蓋を閉じる音が大袈裟なまでに響いた。 想像していたよりも呆気なく立ち上り始めた煙を目で追う。それで初めて今日が雲一つない晴天だったのだと気付いた。青と白の対比に目をしばたかせる。それが滲むこともなく。 「サヨナラ、」 *サイハテ/初音ミク
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