沼への誘い

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「本当に黒羽さんのことが好きなんです。どうに表したら気持ちを伝えられるんだろう。う~ん………そうだ、コップに水を入れていくと、入りきらなくなって溢れてこぼれちゃいますよね?」 「僕の気持ちも、その水と同じ様に好き過ぎて溢れてしまっているんです。」 ……………………………。 <寒くて凍結。> 私の様に、そう思えたらよかったのだろうが、彼女は違った。 (いつから私のことを?あまり話したことなかったけど…。) (そういえば、こないだちょっかいを出されてることに気づかなくて、しばらく経ってからそれに気づいた私を見て笑われた様な。) 彼女は、自分のみ気づいていない天然だった。 そう、彼女は天然。 天然の人間は、自分で気づかず着飾ろうとしていないのに、キャラができてしまっている。 天然…。 天然…可愛らしい・他者とは違う何かを持っている・・魅力がある。 異性に好かれる人を見ると、自分が一番でありたい目立ちたいなどの同性には、嫌われてしまう宿命を持っ。。。
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