第二章

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   完全に勘違いしている社君も諭さなきゃいかんし、カラフル七人衆は成敗しなきゃいかんしで問題が山積み過ぎるわけだが僕もう帰ってもいいかな?  大体さ、何で僕と社君の返事も聞かずにどんどん話を進めてるわけなのさ。誰が喜んで脱ぐかよって話で…… 「いやー、藍染院と黒瀬がいたからヤベーと思ったけど黎ちゃんが上手く撒いてくれたから助かったよな」 「あんな奴ら勝てるわけねーべ」 「一条ちゃんと転入生君なら思う存分ヤれそうだな」 「ホント、あの二人もアホだよな。あんな囲まれてんのにおチビちゃん二人残して帰るなんてよー」  ……あ゛? 「ちょっと、ちょっとそこのあなた。今いったい僕に何と仰ったんですか?」 「すげー、一条ちゃんが喋ってる!」 「オレ一条ちゃんが喋ってる所初めて見たかも!」 「さっき黎ちゃんと何か話してたべ。んまぁ聞こえんかったし、そういやオレも一条ちゃんの生声初めて聞いたかも」 「確かに一条ちゃんいつ見てもぶっすーってしてるしな」 「速やかに質問に答えなさい」  普段陰キャラですみませんね。でも今はそんなことどうでもいい。 「何てって言われたって……一条ちゃんの声初めて聞いたなーって」 「違います、その前です」  
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