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やはり会長との接触は夕飯時かな。と言うより会長はどんな人なのだろう。朔夜も知らないと言っていたし、今から調べるにしても絶対的に時間が足りない。
まぁ、その時が来れば分かることである。
「あの二人、きちんと授業受けるように注意しなくて良かったんですか?」
「俺達も実質サボりみたいなものだったからあそこで注意するには体裁が、な。次からは容赦しない」
僕としては、あの二人は授業に出席せずにあのまま親睦を深めてくれた方が余程有意義だと思うが。歩く姿も美しい朔夜を横目で見ながら、朔夜も社君と仲良くしてくれたら良いのにと思う。
王道を夢見て早三年。ようやく実現しそうな夢に、軽やかだった足取りはステップまで刻み始めそうな勢いである。
早く夕飯になーれ!
★ ★ ★
「湊。よだれ」
「すみません。しかしこれはもはや条件反射です。是認しなさい」
「その発想は無かった」
大食堂に続く廊下には深紅の絨毯が敷き詰められていて、煌めくシャンデリアは明らかに無駄である。いくら私立でもこれ偉い人達から怒られるんじゃないの。お金の掛け方が常人のそれとは段違い。
時刻は午後七時。
社君、黒瀬君とディナーの約束を取り付けた僕と朔夜は、待ち合わせの大食堂に向かって歩みを進めていた。
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