第一章

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  「……はっ、風紀も随分と偉くなったものだな。こんなことをして貴様、ただで済むとでも思っているのか?」  何だその脅し。死ぬほど怖いじゃないか。でも負けない。 「黙りなさい。僕の(王道を楽しむ為に必要不可欠的な意味で)大切な友人がこれ以上あなたの好きにされ(るのは大いに結構なだがこれから子羊達が起こすであろう面倒事の数々の処理等で忙殺に遭うハメにな)るのは我慢なりません。会長なら、あなたなら何をしても良いと本気でそうお考えですか? だとしたら、それは呆れ返るほど愚かで幼稚な思考であると知りなさい」  体制を整えて穴が開くほどこちらを睨み付けてくる会長に内心かなり怯えながらも、平然を装って副音声大活躍の啖呵を切る。 「仮にも全生徒の代表であるあなたが率先して風紀を乱しているようでは困ります。自身の影響力を弁えなさい。あなたが好き勝手して破滅するのは一向に構いませんが、それに僕の友人を巻き込むつもりなのであれば僕は風紀として、一個人として徹底的にあなたを糾弾します。くれぐれもお忘れなきよう」  さて、いい感じで厨二臭くなったと思うんだがどうだろう。もう何でもいいや。  とりあえず、これだけ言えば社君がフォークを投げたことなんて忘れてくれるかも知れない。社君だけではなくて僕にも嫌がらせの矛先が向いてくれれば、規制すべき嫌がらせに僕自身が対処出来るわけだし何かと都合が良いんだが。  
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