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じりりりりりりりり!
うるさい。削ぎ落とすぞ。
はっ、眠たさのあまり目覚まし時計にマジギレしてしまった。恥ずかしい!
……と言うわけで親愛なるお仲間、全世界の腐った人達に通達。おはよう。どうせ届かないわけですが。
「湊、起きろ。飯にするぞ」
この部屋の料理担当である朔夜から起床を促す声が掛かった。相変わらず朝に強い奴だな。僕は朝がまるで駄目なのでそこは尊敬している。支度に人より時間を要する僕なのだが、どうにも朝は駄目だ。力が入らん。
「今行きます」
ガラガラの声に自分でも驚きながら、服だけ制服に着替えて朝食を摂りに行く。今日のメニューは何だろう。
うん。美味い。
本日も素晴らしいお手前でございますね朔夜さん。あんたどこに嫁に出しても恥ずかしくないよ。
そのことを告げたらがっつり睨まれた。こわいこわい。ほんの冗談なのに。
「食い終えたら支度をしてこい。今日は早めに出るんだろう?」
おお、すっかり失念していた。
昨日の今日でどれほどの騒ぎになっているかは分からないが、早め早めに対策を講じておいて損は無い筈だ。社君の被害状況も気になる所だし、風紀として迅速な対応も求められるだろう。果てしなく面倒だが。王道の為だ。甘んじて受け入れようじゃないの。
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