第二章

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   瞼が僕の意志を無視して「もう働いてなんかやらないんだからっ!」とツンデレ風味に僕の視界を塞ぎ始めた(要するにどうしようもなく眠たかった)丁度その時、午前の授業が全て終えたことを知らせるチャイムが高らかに鳴り響いたのだ。さながら救済を告げる神の聖鐘であったよ。それと同時に飛び込んで来た社君と購買でパンをいくつか購入し、こうして屋上に足を運んだ次第である。ちなみに朔夜と黒瀬君は弁当派。 「で、社。午前中何か変わったことは?」  自作の弁当をつついて傍観を決め込んでいた朔夜が、不意に社君に質問を投げ掛けていた。  焼そばパンにかじりつこうと大口を開けていた社君は、「あーん?」とか言いながら渋々口を閉じている。こてん、と首を倒しながら、 「皆がひそひそ言ってる以外には何も。あれ、皆揃って何の話してんだろうな」  あなたのことですよ。  午前中は特に動きも無かったらしい。胸を撫で下ろす。 「絢斗には俺がついてる。何かあったら俺がとりあえずは何とかしてやるから、事後処理はテメェらで何とかしろよ。俺は遠慮なく殴るぜ?」  それはそれで僕が面倒を引き受ける事態に陥るのであまり歓迎出来ないが、背に腹はかえられない。社君の身の安全が第一だし。社君が怪我でもしたら王道に差し支える。それだけは避けたい。  
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