第二章

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   彼の行動原理は至極単純。彼の全ては会長に集約される。そう、彼こそがこの学園の親衛隊員を統べる、《生徒会親衛隊会長部隊長》である。名を雨宮 黎司(あまみや れいじ)という。男らしい名前に反して随分可愛らしく育ってしまったみたいです。  会長を真似て染め上げた金色の髪はサラサラしていて綺麗で、背はそれほど高いわけでもないし顔立ちは正反対と言ってもいい。鮮やかな青色の瞳はカラーコンタクトを装備していて、天然というわけではない。とにかく会長に近付きたい一心でこうなったらしい。  ちょっと独白を挟む。最近親衛隊隊長受けとかいいかもと思い出している僕からしてみれば、目の前の一途な少年(先輩なのだが)が会長との恋を実らせてくれるのもいいかもしれないとか考えちゃったりするわけで。だが社君が展開する王道を手放すわけにはいかないし、なかなか難しい所である。  どのくらい難しいかと言うと、某戦国Bの佐幸における幸をジャンルで言えば何にカテゴライズすべきかを考えることくらい難しい。幸さんは表情が多彩過ぎて、これと言ったジャンルに絞れないから妄想が広がりんぐだからだ。個人的には幸は受け一択だけど、攻めもありとの意見もあるから議論そこから始まる。終着点は見えそうもない。  ただ、だてさな(せめてものオブラートとして変換はしない。怒られたら反省する)より佐幸とか館幸とかに魅力を感じる僕。独眼竜はこじゅさんと仲良くして頂ければそれが一番だと思います。  
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