第二章

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   閑話休題。本当にどうでもいい閑話を引っ張ってしまって申し訳ない。だが僕は佐幸が好きだ。おかんが大好きだ。 「残念ながらここは四人で満員です。そんなに大人数で来られると対応に困ると言いますか」 「まぁまぁ、固いこと言わないでよ委員長さぁん。僕はそこの副委員長さんと黒髪の彼に用事があって来たんだからさぁ?」 「穏便に話し合いによる解決が望めるなら構いませんが、後ろの方々を見る限り二人の安全が確信出来ませんからね。話し合いに人数は必要なさそうなものですが。ディベートにしてもこれだけ人が集まれば相当縺れそうですし」  珍しく敬語の朔夜に、後ろの方々の中に頬を赤く染めている者がちらほら。今恥じらった者達はきっとMに違いない。分かるよ。某鬼畜な眼鏡を装着した方々のアレにこんなキャラいたもん。唯一足りないのは貼り付けたような胡散臭い笑みか。それさえあれば腹黒鬼畜眼鏡……ってあれ? それって僕が探し求めていた王道副会長?  どうやらそんなことを考えていた間にも、朔夜と雨宮親衛隊長の果てしなく口論に近い何かは随分発展しているらしかった。 「うーむぅ、善処はするよ? 流石に僕らも今日が初めてなんだし、最初から制裁を加えるーなんて荒々しい真似はしないから安心してよ」 「委員長に任命されて日は浅いですが、以前当たったトラブルの処理で忙殺に遭いまして。その言葉はちょっと信用出来ません」  
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