第二章

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  「つっても黎ちゃんヤらせてくれっか怪しいし。どうすっぺなー」 「じゃあよ、黎ちゃん先に返しちゃったのは一条ちゃんなわけだし、責任取ってもらえば?」 「風紀は後がこえーよ。ぜってー退学だべ?」 「ばっかお前、男に掘られちゃいましたーなんて報告出来ねーよ。てか写真ばら撒くって脅せば解決じゃね?」 「お前天才!」 「とりあえず二人ボコってから考えよーぜ? ヤらないにしても裸の写真撮っとけば脅しになるだろーよ」 「一条ちゃんはいいとして、オレ転入生相手に勃つ自信ねーんだけど」 「転入生はサンドバッグでよくね? それに顔見なけりゃケツなんて大して変わんねーだろ」  大音量の相談。馬鹿どもが何かふざけたことを話し合っている。ここまで不毛な相談初めて見たわ。 「てなわけで一条ちゃんと転入生君には、これから責任を取ってオレ達の相手をしてもらいまーす」  何がそういうわけなんだ。僕にも分かるように簡潔に説明しなさい。ニヤニヤニヤニヤしやがって。  どうやら僕達は、身ぐるみ剥がされた後コイツらにあんなことやこんなことをされるらしい。なにそれこわい。真っ平御免なんですけど。当事者じゃなかったらごちそうさまでしたな展開なんだがな。 「黎司はコイツらのせいで苦しんでたんだな? ……絶対許さねー」  何故か社君がキレそうなんですけど。  
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