日常

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ある学校の窓際の席 俺、 豊島優(トシマユウ)は 机の上にうずくまって 睡眠をむさぼっていた 外ではもうセミが鳴いている 授業は数学 はげかけた中年の教師 通称タマちゃんが 延々と世間話をしている もちろん聞いている 生徒は少なく 大半の生徒は 俺と同様寝ているか 本やマンガを読んでいる ちゃんと聞いているのは ごく一部のまじめ君達だ しかしそれにはお構いなしに タマちゃんは世間話を続ける ・・・授業しろよタマちゃん まぁ俺は別に構わないんだが キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン そうしているうちに 授業はタマちゃんの世間話 だけで終ってしまった 「うーん」 俺は豪快に伸びをした 背骨がポキポキと鳴る 「お~~~い優」 すると一人の男子生徒が ニコニコしながら 俺に近寄ってきた
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