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いつしか周りを見渡すと
大半の生徒が帰っていて
残ったのは俺以外に集まって
話をしている女子が
数名だけだ
「はぁ…俺も帰るか」
俺は玄関へ向かうために
廊下を歩いていると
「豊島く~ん」
後ろから若い女性の声がした
振り返ると
「げっ秋原先生」
そこにいたのは
二十代前半だろうか
ウェーブをきかせた髪に
メイクそして
いかにも先生らしくない
服装の女性が意地悪そうな笑みを浮かべていた
彼女の名前は
秋原美紀(アキハラミキ)
科学の教師だ
「最近豊島君
部活に来てないよねぇ?」
「そ、それには色々事情が」
言い忘れていたが俺は科学部に所属している
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