君がいれば

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俺がした最低の行為を許してくれた意地っぱりで暖かい亜弓が、やっとこの手の中に…。 亜弓がいれば俺は最強な気さえする。 いや、最強にならなくちゃいけないんだ。 この手の中にあるものを守る為に。 …海斗もそう思ったのだろうか。 俺は兄貴なのに、海斗のようになりたいと思った。 妻を、子供達を全力で守れる強い男に。 むしろ…海斗を抜くくらいに。 「ちょっと~!!イチャイチャ禁止です!!わぁぁん!海斗寂しいよ~!!」 泣き真似を始めた遊里をよそに、俺は強く亜弓の手を握りしめた。 「…俺はこの手の中にあるものを…絶対幸せにするよ。」 「…うん…私も。」 キスがしたい衝動に駆られたが必死に我慢する。 ここでキスなんかしたら遊里が本気でいじける。 「明日、海斗にも報告に行こう。」 耳元で囁くと亜弓が頬を赤くしながら微笑んだ。 その前に、とりあえずは車に戻って激しいキスを。 END

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