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足の指が短いと言われたヤマデレラは激怒しました。
ヤマデレラの一番のコンプレックスだったからです。
「背ぇデカイくせに、私よりおっぱい小さいからってひがむんでねぇ!」
その瞬間、乾いた音が響き渡りました。
長女が、ヤマデレラの頬を平手で叩いたのです。
「おだまり!この、なまりの取れないド田舎娘!おっぱいなんて、所詮は脂肪の塊よ!お前に偉そうに言われる筋合いはないわ!」
そう、長女はブラジャーいらずの胸の持ち主だったのです。
「お前は一週間、この家から出るのは禁止よ!家中隅々まで綺麗に掃除なさい!」
そう言うと、長女はヤマデレラに、雑巾とバケツとホウキとモップと洗剤を投げ付けて、部屋を出て行ってしまいました。
「…私だって、綺麗になりてぇ…好きな人ってのも作ってみてぇ…」
ヤマデレラは、沢山の掃除用具の下敷きになりながら、悔しさのあまりに、涙が止まりませんでした。
「なまりなんて…ただのキャラ作りなんだからっ!つーか!超ムカつくー!!」
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