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ただ、ずっと孤独だった訳ではなかった 「こんにちわ、○○さん」 同じ病室の田中牧恵さんという方が私によく話しかけてきてくれる とても柔らかな表情で彼女は私に微笑む この笑顔を見るたびに私は何故か知らないが心の奥から暖かなものを感じた 毎日毎日、私は彼女と変わりのない普遍的な世間話をしたが、飽きることはなく、それは何もない私の生きがいになっていた  
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