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叔母も私が作った事には触れずに
「ハイハイ…」
黙っていてくれた。
せっかく喜んでくれている二人に私が作ったお弁当だと言えば、また怒るに違いない。
『明日からも作っちゃお!』
その日以来、彼女達は何も知らずに毎日私の手作り弁当を食べる事になる。
部屋に戻り着替えをしていると、朝転んで擦りむいた足が痛い。
『まだ痛いなぁ…』
小さい頃からおっちょこちょいでよく転んだ私に母が薬を塗りながら
『慌てんぼうなんだから!気をつけなきゃダメよ!』
優しい笑顔を思い出す…
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